heroin(e)

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悪魔が切り売りするお菓子

端の擦れたフェイクID

sad boyz luv xanny

with a sweet sugar,dancing

 


悪魔が切り売りするお菓子

端の擦れたフェイクID

sad boyz waste money

with a sweet sugar,dreaming

 


指先から、おちる煙草の灰

あの子天使、というより堕天使

白い肌に刻んだ墨

欠けた羽の記録みたい

 


指先のキス、iPhoneの自撮り

わたし天使になりきれないヒロイン

明け方に滲んだアイライン

胸元、汗で滲む諭吉

 


救いも慰めもいらない

誰も私たちを知らない

同じ言葉を話せない

けど交わす血の味キス、苦い、

 

 

 

 

 

 

 

2024/03/21 ハノイの思い出

 

 

旦那とハノイの地元で墓参りに行った。

彼のお父さんに会うためだ。

 

二人乗りバイクでお墓に着く。

ヤギが墓地の草を群れて食べているのが印象的だった。

 

飲み物を備え、煙草に火をつける旦那、

いや、今この時、彼は息子なんだ。

この煙草がお父さんは好きだったのかな。

燃え尽きた線香の針金に煙草をさして手を合わせる。

 

淡々と墓参りを済ます旦那だったけど、

帰り際にバイクに跨り、少しの間お父さんのお墓を見つめてから発進した。

 

今日はお母さんが準備してくれた自宅のパーティーがある。私が帰国する前に準備してくれたのだ。

 

家に帰ってから、また仏壇に手を合わせる。

居間に降りる前に、旦那は「もう一回見るよ」と言って、お父さんの写真の方を振り返った。

 

私はなんだか苦しくて、「やっぱり顔が似てるね」としか言えなかった。

 

結婚をする前に、彼が2日ほど連続で夢を見たことがある。それは、お父さんや父方の祖母が私との交際を反対する夢だったというのだ。その時私は悪い場所にいて夜の仕事をしていた。夢でお父さんに別れるように言われたよと笑いながら彼は話したが、私は結構、真に受けてしまっていた。だから、私のこと許してくれるだろうかという気持ちでいつもいた。どんなに怖いお父さんなのだろうか?と。

 

でも、お父さんの写真を初めて見た時は、私は嬉しかった。泣きそうだった。彼に似ているから。そして表情は穏やかだったから。会って話したら、許してくれるのだろうか…まだそう考える私がいた。

 

まだ子供だった彼にとってどれほどの痛みだったのだろうか?そう思うけど彼はあまり多くを語らない。けれども、一人で母を支え、そして家族を亡くした友人には肩を支えながら「頑張れ」と声をかけることができる彼を私は愛している。

 

手を合わせながら私は、お父さん、私がベトナムの家族も支えられるように頑張ります、そう心で唱えた

 

 

 

 

20240215

 

 

 

旦那の行動や言動に対して、時々授業参観にきた自分の祖母の姿を重ねてしまう時がある。

 

私は友達もあまりいなかったし秀でたものもなかったけれど、祖母はいつも私が自慢だと周囲に話した。

小学校の授業参観で名前を呼ばれて手を振られた時は、そんな祖母がなんだか浮いて見えて、恥ずかしくてそっぽを向いてしまった。

 

今、私が結婚してそばにいるこの人が、その祖母に見えて仕方がない時がある。

 

皆対して興味ないでしょと思うのに、周囲に私の自慢をする。日本語もあまり分かっていないはずだけど、私の音楽を絶賛して居間で流し出す。妻は英語が話せるんだ、ベトナム語も上手いんだと言いふらす。もちろん私はたいして話せない。

なんだか、そういう大げさに私を自慢したがるところが、私の祖母にそっくりなんだ。

 

そして祖母と同じで、私を否定することなく、本当に自慢だと思っているのだ。私は私に自信がないから恥ずかしいけど、今、こうして自慢してもらえることが、私の小さな誇りだったんだなあと思う。

書いていて涙が出る。私に必要だったのは、あなただったんだなあと。同じ趣味や同じ環境、言語である必要はどこにもないんだ。ただ、私がここにいるだけで、愛してくれる存在だったんだなあと。

 

 

 

 

 

 

20231226

 

 

メリークリスマス

 

家を出て、初めて知る、

親のあたたかさ、地元の寒さ。

 

明日私は結婚する。

二人で生きるための権利を手に入れる。

 

お母さん、お父さん

私を生んでくれて

私を育ててくれて

私の出した答えを認めて続けてくれて

ありがとう

 

そして、あなた

ねえ、私が色んな国を飛び回ったのは、

あなたにこうして会うためだったのかな?

 

あなたがみんなから愛されるのは

あなたが愛されて育ったからでしょう

 

「生まれ変わったら

もっと祝福された形で出会おうよ」

 

私は前にこんな詩を書いた

でもそれは間違っていた

愛するみんなが私たちを祝福しているよ

 

 

言語がちがう私たちが同じ色の孤独を持っていた

 

愛しあうことは与え合うことでもあるとあなたから学んだ

 

 

私たちはこれからも二人でいよう、

何があってもふたりでいよう

 

あなたへの思いの色は私のいちばん好きな色

 

あなたが私の名前を呼ぶ声は私のいちばん好きな声

 

それを愛と呼ばないのならなんと呼ぶのだろう

 

私はこの日記のように、いちばん大切なものは秘めてしまうけど

 

でもそれが私の本当の気持ち

 

ここだけに書いておくよ

 

 

 

卒業日記

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今思うと、

経験と判断能力が足りない、

無知故に信じる力が強い思春期の時に

"サブカル"に騙された様なこと

色々あったなあと思う。

 

悪い大人と、

搾取された人がいっぱいいたと思う

痛々しいで済まない、取り返しつかないレベルでも

結局それは求めているものとは対極にあるような

 

まあ確かにあの時の温度や気怠い空気感は好きだった。その中で響く歌はあった。

でもあんまり健全じゃなかったのかな

 

普通の生活を忌み嫌うことができるのは

普通の生活を実現する有り難みがわからないから

痛みがあっても生きる権利を主張して

勝ち取らなければならないことを知らないから

 

今そう思います。

子供の頃にもっと知るべきことがあったのかもしれないなあと。

これは新興国とその人々と生活して得た視点で自分を見つめ直してそう思いました。

 

自分にしか興味がなかった独りよがりな生き方をやめて愛することを学び

これからは私は新しいマインドで好きと感じること、作ることをします

これまでの私、今までありがとう

 

2023.12.16

インターネット美学と逃避癖

 

また今日もシャワーを浴びる気力がない

クラスの端でノートに殴り書きをしていた私が

ふと今の私を訪ねてくる

今の私の何もかもが間違っているのかもしれない

過去の私に言わせているのではない

なんだか面白くない

お金、ビジネス、パーティー、アルコール、ドラッグ、恋愛、友情、私が求めていたのはそういうのじゃない

これらすべては結局どれひとつ私の拠り所にならない

手の届きそうなインターネット

虚像かもしれない色味とその温度

まだそれを探してる

「私がかつて救われたように、私もまた誰かの拠り所になりたい」

この気持ち、忘れないでね

でも忘れないだけじゃだめだよ

また書いてみたい

作ってみたい

あの感覚にもう一度触れたい

私の中の私に会いたい

 

20231105

誰にも言わないことだけ、ここには書いていたい。

 

国を越えても私の青春は少し薄汚れて、いつもどこか懐かしくて、そしてそれは音楽と共にあった。

 

愛の無いキス、アルコールに塗れた夜遊び、散々騒いだ後明け方5時に食べたファストフードとカラオケとか。

 

なんか、そういうのが言葉になった。私に焼き付いた。息がしやすかった。

 

青春だったんだと思う。

 

マネーゲームに参加できない猫背の僕ら、

そんなだったはずだけど、今はスーツを着てる

でもやっぱり思い出す。

あの薄汚くて煙草臭い場所が、私たちの青春だったじゃん?って。

みんなそうやって大人になるのね。