2018-01-01から1年間の記事一覧

ふいに死んじゃうんじゃないか、苦しくて声が出ない、そう思った、でも、こんなことは、どうでもよかった本当は、だってこれがあった、ちょっと忘れてしまっていた、生きるってこういうことだし、こういうことでしかないし、これでいいんだったー たまに来て…

地下都市について

地下都市というものをご存知だろうか。 ある一定の場所で、ある一定の時間だけ存在を確認することができると言われている。我々の街と何ら変わりはないのだが薄暗く生気の無い雰囲気はどことなくディストピア感が漂っている。とある学者によると、その都市と…

プールサイドラバー 11月号

地下鉄這うねずみ 雨漏り水は甘いか 列車が来るぞ ごみと並ぶ灰色の毛並みは その体の小ささから すき間を逃げ惑い 人々は目を覆うが 隙間は広いことを知る 後腐れない生活 部屋の隅は明るいか 明日が来るさ 花を飾る大きなきみの手は その体の大きさは すき…

雑記8

実は密かに溶けている私の話 私は呪いをかけられた。ある夜、突然に。 体がじわじわと、溶けてゆく呪いだ。 しかも、目に見えない規模で少しずつ。 だから、今は分からないけれど、何週間か、何ヶ月か、何年かすればきっと溶けきってしまうものなのだ。 今の…

無題

誰かのためのうた、誰かのための青いギター、誰かのための花束、誰かのためのあの日、誰かのためのことばたち 君はバス停で待っていて 君のためのバスが来たから乗った きっと 向かう先 海の色は問わない この世界は窮屈だ いつもそう思うよ 通り過ぎる だん…

【映画メモ】『恋する惑星 (重慶森林)』

SNS等で見かけ、ぼんやりと観たいなあと思っていた映画が タイムリーに小さな劇場でアンコール上映とのことで、観に行ってきた。 映像といいストーリーといい私にはときめく要素ばかりで、20数年前のものだとはいえ新しく、美しく見えた。二つの話が前後でク…

雑記8

朝、しゃがみ込んで商品の陳列をする冴えない地元スーパーの店長の丸い背中 昼下がり、「パチンコ屋で財布失くしたらしいよ」「あの人借金もしてんのにどうなのかねえ」「お母さんと二人暮らしなんでしょう?いい年してねえ」「年金で暮らしてるんじゃあない…

雑記7

書き癖と青い海 許された夜を持っているのなら、きっと君はしあわせだと思う。黒髪に戻して、文章が書けなくなってしまっても、僕には認めたい朝がある。それを信じることが生きるということなら、確かにそうなのだと思う。それでもペンを握る、文字を打つ、…

プールサイドラバー なつやすみ特集号

各駅停車でねむりから目がさめて僕たちの夏がくる。 (2018/7/1) 地下鉄は蒸されている 硝子戸の向こうで蝉がのたうちまわっている 午前1時この街で一番正気なのは私だ。 (2018/7/18) 『なつのはなし』 教室の冷房で体調崩すので授業に出たくない。大学に…

雑記6

アルバイト 東京駅が見えるからという理由で選んだアルバイトを今日で退職する。一年間で学んだ事がとても多い、店からも、客からも。実生活で役に立つこと、人に接する態度、おいしいご飯、優しさ…今の自分に与えた影響は計り知れない。 環境と習慣は人間に…

雑記5

生活 生活というものが嫌いだった。 毎日同じことの繰り返し、それなのに付随する面倒、メディアが垂れ流す理想の家族や生活像。全てがうっとうしく見えた。 朝起きる、着替える、学校に行く、帰宅する、家事をする、入浴する、食事する、眠りにつく 人間と…

一ヶ月戦争

夏、清く 東京 血迷った数だけあるのは解答 都会と街灯 夜の風 彷徨った日だけあるの 誤解と回想と回送 終電後の世界 忘れた 忘れたい わたしときみのノスタルジック同じ ソーダ水 透明、ソーダ水 透明 夏を待つ始発と一日 揮発性の恋 8月、 午前2時までにプ…

水曜日革命

安心が逆にぶっ壊れそうだ、 満たされすぎたらすごく渇いてきて吐きそうだ 無気力にだくだくと水色が注がれてゆく 泣きそうだよ ぼくらはさわれない これは決して悲観的な話ではない ただ尊いものは脆い、紙一重 正解にしていくためには 勇気が必要 これまで…

プールサイドラバー 2月号

君が思考の海を泳いでいるあいだ、わたしはその横顔を眺めるのが好きでした。 君がガラス玉の目で世界を斜めに眺めているときの、傾いたスノードームを君と一緒に俯瞰するのが、わたしにとって、空を飛ぶよりも美しかったのです。 誰かが遠くでしゃべってい…

雑記3

言語というツールのにくさ 感覚や認識は共通項であるのに、伝達手段である言葉が統一されていないというのはもどかしい。が、ある意味文化構築において大切な異なりなのかもしれない。全部同じではしょうもない。もどかしくもあり、また素晴らしいものでもあ…