「空き缶とゆううつと」 足並みが揃ってしまわないように、半歩後ろを歩く。 彼女は缶ジュースを勢いよく飲むと、振り返り僕に素早く差し出した。 「飲む?」 少しためらいながらも飲んでしまうのが僕の悪い癖だ。 彼女は目を逸らし、遠くを見ていた。 僕も…
明るいうちに夜中を走れ そろそろ襟足が汗で濡れる季節が近づいてきた。そうでもなかった。 でも いつのまにかもう 春の風がふいて、すぐに変われるような気がした。 夜遅く、大学近くの寿司チェーン店で、友達に変わりなよと言いながら本当は自分の方が変わ…
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