無題

 

 

 

誰かのためのうた、誰かのための青いギター、誰かのための花束、誰かのためのあの日、誰かのためのことばたち

 

君はバス停で待っていて 君のためのバスが来たから乗った きっと

向かう先 海の色は問わない

 

この世界は窮屈だ いつもそう思うよ

通り過ぎる だんだんと 僕のための痛みになって

 

ねえ 最後に見える景色は選べないのかな

どうしても見たかった雲の形や 知りたかった花の名前はありませんでしたか

 

誰かのための声、誰かのための青い靴、誰かのための手紙、誰かのための明日、誰かのための、きっと誰かのための君

 

世界が永遠になることを許した夜に