20230903

 

 

事実は小説よりも奇なり、それは本当だった

ユーフォリア、僕は空想の中を泳ぐ術を忘れていた

少し前、羽の折れた天使が僕の元にやってきた

僕は天使から与えられれば与えられるほど天使の傷跡に触れることになった

耐えられないと何度も思えど、小説より奇なる事実は僕の好物だった

天使と出会った場所は、白い粉砂糖からフェイクIDまでこの国の路地裏のような場所だった

煙にライトが交差して僕の身体を泳いだ

BPM140のビートに目眩と血潮が呼応した

 

僕の国はかつて天使の国を支配していた

戦争に勝った天使の国は赤い色をしている

 

多くを語らない天使はある日愛を説いた

もう飛べないくらい長い間羽が折れているのに、よく愛を説けるよなと思った

 

重い。全てが重い。天使のカルマが僕にまで突き刺さる。天使が僕を独りよがりだと糾弾したとき、僕はそれを認めた。そしてそれは二人よがりになった。

 

羽は折れ、足は金銭という鎖で繋がれながら僕に愛を説くこの天使は、僕が手を離せばきっとナイフでも手にするだろうと思っていたけれど

それは僕の思い込みなのかもしれない

本当は僕がいなくても幸せになれるかもしれない

別に僕はいつ天使から解放されたっていい

僕には羽などいらぬ、地で空を見て独りそれを描く

そう思っていたけれど僕まで血を流してる

天使が僕を抱きしめるたびに羽の破片が僕に突き刺さる

 

来世では、もっと祝福された形で出会おうよ

僕は書いていて涙が出る

でも僕は今を生きなくてはいけない

そして天使、いや、彼も今を

だから僕はその手をとって生きることにした

 

愛が、例えば形のあるものならば?

触れられるものならば?

見えるのなら?

 

新しいうたに、

揺蕩う血は見たことないほど赤い

 

これはきっと僕らの歌でもあった。

今はそう思う。

 

 

 

20230627

 

 

冷房の匂い、薄く冷えた部屋

7月の影、私は自然とペンを握る

夏がそうさせた

夏がそうさせた

悲しみを知るあなたを愛している

悲しみを照らすことを知っている

あなたを愛している

晴天を泳ぐ白雲の船

水面のように揺れる青田

ぬるい風が僕を吹き抜けた

夏が袖を通る

僕の生まれた町を君はまだ知らない

狭い団地の5階

目を瞑ると思い出す風景

お母さん、あなたの元を離れるのは

海を渡ったあの国を知りたいから

でも僕はよく知っている

この青草を吹き抜ける風が

僕の故郷

帰ってくる場所

 

 

 

 

序章/リスタート(君の中で見つけてみせる)

 

ネットでしか知らない彼らのアルバムを聴いて、

僕は僕の中の何かが蘇った気がした

きっかけをくれてありがとうと今思います、勝手に

以下、今日のメモ

~

 

不安を書きくだそうとした

それはまるで、2020年4月より前を取り戻そうとしているように

頭と腕とペンがリンクするのを待つように書き続けてみた

前より1字1字をためらうようになってしまった、こうして大人になっていく⁇

幸せに見えて孤独であること

孤独に見えて幸せであること

気付かなかったな

君を書きくだす、それが一番良い

それが僕の一番の愛情表現、ペンが速くなる

 

君が私の隣で夜にもらすため息とその言語、

私たちは悩みがのしかかったままドライブする

もっと速く、もっと遠く

君の顔を見て、その中で私はまた考える

私が歌を書き始めるきっかけ、再開を

 

 

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20230301

 

 

カタルシスデトックスの意味合いでのブログだが、なぜ誰かに少しでも見て欲しいと期待するのか?それは、私がかつて誰かの文章を読み救われたように、私もまた誰かを救えるのかもしれないと密かに思うから

鬱屈とした感情がやってくる。原因解明する前に私は構えてそれらを抽出しようとする。苦しくも楽しい作業、病んだティーンの亡霊を抱えてペンを走らせる。私は、私と同じ君たちにしか分からない、見えない存在 側から見たらしょうもないのかもしれない

でも、そんなふうに未だに社会性と戦っているのは何故なのか?なんだか自分をじわじわと殺している気分

でも、幸せを感じる瞬間、まだ思い出せる

痛みから逃げなければいいのに、

なぜ私は麻酔を選んでしまうのだろうか?

君が薬から逃れないことを選ぶのと同じなの?

私は私に潜り込んで数日戻らない

fixするのに時間がかかる

 

20230201

 

 

可愛いお菓子を食べて汗だくで目を回す

鼻腔から砂糖がこぼれかけている

君が私よりもそのお菓子の方が好きなのは分かってる

フロアを泳ぐライトに足元をすくわれて

また、孤独の海に流されてしまう

 

私のことを好きだと言う人はなぜ

私が悲しいとき、それに気付かないんだろう?

屋上のフェンスに片足をかけていたとしても、

助けに来ないんだろう

 

短いスカートのあいだを冷たい風が通る

胸のうえの青いリボンはお守りのように

このまま制服でいられたらいいのにな

君はどんなに悪いことをしても変わらず私に優しくできる?

 

雨宿りの誰もいない教室で、

電気を点けずに一緒に窓を眺めていられる

そんな人をずっと探していたけど

何してるの、早く帰ろうと走ってくるような人も

案外悪くないのかもしれない

 

私から何かできるのかはわからない

言葉が本当の役割を果たすとき

君もあのフェンスから手を離してくれるとき

私はそれを待っているように思う