可愛いお菓子を食べて汗だくで目を回す
鼻腔から砂糖がこぼれかけている
君が私よりもそのお菓子の方が好きなのは分かってる
フロアを泳ぐライトに足元をすくわれて
また、孤独の海に流されてしまう
私のことを好きだと言う人はなぜ
私が悲しいとき、それに気付かないんだろう?
屋上のフェンスに片足をかけていたとしても、
助けに来ないんだろう
短いスカートのあいだを冷たい風が通る
胸のうえの青いリボンはお守りのように
このまま制服でいられたらいいのにな
君はどんなに悪いことをしても変わらず私に優しくできる?
雨宿りの誰もいない教室で、
電気を点けずに一緒に窓を眺めていられる
そんな人をずっと探していたけど
何してるの、早く帰ろうと走ってくるような人も
案外悪くないのかもしれない
私から何かできるのかはわからない
言葉が本当の役割を果たすとき
君もあのフェンスから手を離してくれるとき
私はそれを待っているように思う