雑記10

 

瓶詰めのはなし

 


追いつめられたときにできた歌とか、また歌おうとすると思い出すときにはもう何も思わなくなっていて、その一きょくは、そういうものを詰め込んだ瓶みたいで、実はコレクションなのかもしれなくて、それを集めることがすきなのかもしれない でもやっぱり痛みよりも、悲しさよりも、日々の空気や好きな色や部屋のにおいとかが詰まっていた方がいい気がして、それが高校のときとの違いだと思うのだ よりそいかたは、どうやらひとつじゃないらしいけど、こんな偉そうなことを書くまえに、どうして優しいことばを、実際にはひとことも言えないんだろうね